最年少ダービージョッキー
ウォッカが牝馬として64年ぶりにダービーを制した。
JRAの現在のルールでは、31勝しないとG1に騎乗できない規則だが、当時の日本競馬界ではそんなルールがなかったので、若干20歳通算15勝目がダービー制覇となった。
制覇したその馬は『クリフジ』という名前で、東京競馬場で顕彰馬としても展示されているし、G1ジョッキー(PS3ゲーム)でもシークレットホースとして、相当な能力で登場する。
その後戦争は激しくなり、競馬開催も中止され、前田長吉に招集命令が下る。戦争は終わるが、旧ソ連で捕虜となりそのまま病死する。
わずか3年の騎手生活だが、2年目には21勝ながら3割という驚異的な勝率を叩きだしている。今みたいにマスコミ体制が確立していれば日本中フィーバーになっていたことだろう。
そして、2006年にDNA鑑定からこの前田長吉の遺骨が見つかり、故郷の八戸の生家に帰ることとなった。
去年の春ごろに発売された本の話ですが、最近タイトルに惹かれて読んでみて、この前田長吉という騎手の生涯の話に留まらず、当時の競馬のしくみや騎乗スタイル、人物やその系譜などがかなり深く掘り下げれており面白かったので、紹介してみました。
もし読んだことがなければ、本屋さんで手に取って見てはいかがでしょうか。予想の役には立ちませんが、より競馬を楽しめるようになると思います。
【送料無料】消えた天才騎手 |
« 優駿の門 チャンプ(2) 感想 | トップページ | ウイナーズサークルへようこそ(1) 感想 »
「競馬本」カテゴリの記事
- 【王道競馬漫画】栄光のギャロップ 感想(2018.04.16)
- 【笑わずにはいられない爆笑競馬漫画】ゲス、騎乗前 感想(2018.02.04)
- 白星のギャロップ1 競馬漫画感想(2017.08.19)
- 今更ながら鳴海章の「輓馬」を読んだ(2015.09.08)
- 優駿の門-チャンプ-(7)感想(2014.09.25)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント